12/8の日記

 ひどい頭痛に悩まされていたので、今日も10時間睡眠をキメた
今日は体調が良い

●本

 「サカナとヤクザ」 鈴木 智彦
読み始めた&読み終わった

 目次
三陸のアワビ
築地市場
・北海道のナマコ
・銚子の高寅(昭和初期の情勢とヤクザ)
・北海道のカニ北方領土とロシア
・九州・台湾・香港のウナギ密輸ルート

 内容は漁業と密漁とヤクザの関係についてのルポ
たまに密漁団のニュースが出ていて、高級品のアワビとかカニイクラ、ウナギなんかが安く買えるのはそういうことなんだろうなぁと何となく想像していたけど、想像以上に大規模(漁獲量だけじゃなく関連する範囲の広さも)で、法的な罰則が弱いせいでたとえ捕まっても密漁してればお釣りがくる状況なのは対策する側(警察とか海上保安庁)も苦労するだろうなという感想
密漁が悪いのはそうなんだけど需要があって続いてる面もあって、もし漁業とそれの卸しと販売がクリーンになったら高級品を食べる機会は無くなりそうな気がした (金を払えば食べられるけどそこまでして食べたいわけでもない)

 密漁が悪いのはそうなんだけどに関連すると
北方領土ソ連が侵攻してきて島を追い出されたわけだから密漁とされるのが釈然としないのも分かる、レポ船というのがあったのも初めて知った
というか、北海道の本島と3.7kmしか離れてなくて(目視で見える)、面積も愛知県と同じくらいの広さかなり大きな島というのはここで知った
www.hoppou.go.jp

 今はともかく、昭和初期のヤクザとして高寅は必要に応じて担ぎ出された感じでまさに任侠映画の世界だった (乗り出せば稼げる算段は当然あっただろうけど)
進出のきっかけとかヤクザ排斥とか、どっちの陣営もやってることはヤクザ的な手法だし面白い (巻き込まれるほうはたまったもんじゃないけど)
ここで菊地秀行 先生の名前(正確に言えば違う)が出てきて、ヤクザが登場する作品のルーツはここにあったのかなと勝手な想像をするなどした

 うなぎとナマコが大規模な国際売買ルートが出来ているのもそうだけど、オーストラリアの競りは高い金額からスタートしてどんどん下げていって、輸出用の金額まで下がったら輸出に回るというのは面白いし合理的だと思った